27 May 2012

雨と休日

こんにちは。今日はお約束通り、「穏やかな音楽」ばかりを集めた一風変わったCDショップをご紹介します。そのお店は、西荻窪にあり、若い男性お一人のお店で、三年前くらいからあります。

quiet  静かで、
slow ゆったりとしていて、
gentle 穏やかな 音楽を古今東西、様々な年代の音源から集めた筋の通ったお店です。

”ジャズ専門”のように ジャンル別だったり、
”南米音楽専門”のように 地域別の専門CDショップはちらほらとありますが、
このようなコンセプトを軸に、「静かな音楽、心地よい音楽」CDだけを扱うお店はそうないように思います。

私は本を読むのが大好きなのですが、音楽を聴くのも好き。
手にした本に集中したい時に、流している音楽も聴きたい、どうしよう…みたいな心境になることってありませんか?w。”読書をするとき邪魔にならない音楽”ってないかしら?と思ってた頃、このお店に出会いました。まさに”読書のための音楽”とか、”昼寝にオススメの音楽”とかカテゴリーがすっと入ってくる感じで、居心地が良い〜。しかも、雨の日だと、サービスしてくれたりスタンプを多めに押してくれたり、するのです。この店主、雨の日のしんみりした雰囲気がきっとかなり好きなのですね。店名にしている位ですから…季節感も満載で、しょっちゅうラインアップが変わりますが、全ての音源がお店のパソコンから試聴できます。



さて、雨と休日の場所はこちら。http://shop.ameto.biz/?mode=f1 
時々一人でふらっと立ち寄ると、ヒットする音に出会える、そんなぽっと心があたたまる隠れスポット。ちなみにフリーペーパー”雨とQ日”は全国のセブンイレブンで20円で買えるという試みも密かにやっているようです。これからの梅雨のシーズンのラインアップも楽しみです。こういうささやかだけど、確かな幸せを提供してくれるお店ってなんて貴重なんだろう。


21 May 2012

" sense of Quiet "(静かなるもの)






アルゼンチン人ピアニスト、カルロス・アギーレのコンサートへ行って来ました。カルロスさんは現代的で洗練されたフォルクローレ(伝統民族音楽)の中心的存在であり、大衆向けという感じではないけれど、人気があって(日本でも2010年の初来日以降コアなファンが沢山いらっしゃる)南米を代表する作曲家です。(ビデオの左側でピアノを弾いている方〜)

私が彼の音楽に初めて出会ったとき、
数年前、”太洋レコード”という神楽坂にある南米専門レコードショップで、
その繊細さと、雄大な景色が浮かぶような旋律の美しさに「なんじゃこりゃ〜!?」となった。そして↑この"pasarero"(過ぎ行くもの)の曲が入った、CREMA(クリーム色)と呼ばれているCDを手に取ったとき、そのアートワークへのこだわりにも度肝を抜かれた。一枚一枚、友人の作家に水彩画で手描きしてもらっていて、一つ一つ手作り。彼のような有名な音楽家になって、どのアルバムにもこのこだわりを貫くのは、なかなかできないんじゃないかな〜部屋に飾るのも可愛いジャケット!ちなみに私のはこちらでした。青い絵の具で描かれた、惑星のかけら。(と思っている)
ところで彼は、ブエノスアイレスから北西400キロに位置する、パラナというパラナ河*のほとりで暮らしている。歌詞からも、「僕はどうも都会は苦手だよ〜」とか「河のそばに住むことは長年の夢だったんだ」とか「ゆったりと流れる大河よ、君が僕のインスピレーションの源だよ」ということが伝わってくる。河がよほど大事な存在らしい。

来日コンサートでお目にかかったカルロスさんは人間味溢れる仕草を沢山する方で、観客をほんわ〜かした気持ちにさせてしまうおじさんだった。観客が拍手をしている間中、「うんうん、うんうん」と何度も何度も首をふって嬉しそうにしている。

ただ勿体なかったのは、彼の英語力…言いたい事たっくさんあっただろうに…事前に言ってくれれば通訳したのに…とコンサート後に彼の音楽を愛する通訳仲間内で悔しがっていました。でも、それも含めてがつがつしてなくて、のんびりしてて、よかったのかも。彼はきっと言葉よりも、音で語る人だから。コンサート前日に出演していたNHKの番組では「エル・ムンド(世界)はあなたにとって何ですか?」という質問に、「CONCIENCIA AMBIENTAL(環境を自覚すること)」と答えており、私達の住む地球は、僕らが思っているよりも素晴らしい世界だと感じる体験をいくつもさせてもらった。だから僕は感受性をフル回転させて、地球の作り出す美しさを捉えて音にし続けたい。そんなことを言っていた。彼はたっくさんの現代アーティストともコラボ作品や公演をしていて、特にこのチリのフランチェスカさんのたおやかな歌声とばっちりだと思うので、お気に入りをここに載せました。音楽は国境を越えること、音楽を通して人と人とを繋ぐこと。そのことを静かに語りかけてくれるカルロス・アギーレは、”静かなる音楽”ブームの火付け役!と尊敬されるだけあるな。+人柄の魅力が、やはりこの繊細な美しい音を紡ぎだすのだな。次回は”静かな音楽”専門のオススメレコードショップをお教えします!お楽しみに!

*パラナ河:海だと勘違いする程、幅広い大河ラ・プラタ河の支流一つ。
支流といってもこちらも相当な大河です。

19 May 2012

オンとオフ

もっとオンとオフの切り替えがうまくなれればいいのに。

組織で働くことの利点の一つは、だいたい職場に通勤すれば誰か知ってる人がいて、
何かをすればそのフィードバックをしてくれる人がいて、それなりの達成感を
得られることだ。

一方、研究者や芸術家、フリーのスペシャリストは、
まず社会に必要とされているのか?という疑問を自分で正当化する強さがなければ到底やっていられない。”覚悟”がいる。
社会とのつながりの実感を得るまでの、楽しいけれど地道な道のりが必ずある。
”好きこそものの上手なれ”とはいえ、孤独な時間も多いものだ。

私の場合、今のように自由な時間がありすぎるとヤバい…
興味が色々な方向に広がりすぎて、大体その時々のテーマの本を数冊ゲットし、
数日の間は完全にそのテーマに没頭。
まず入門書を読み、その後その中でも更に興味をもった分野を絞り込み、そのテーマの数冊を読み漁り、その要点や関係をノートにメモし、先行研究を掴む。大体、自分でこのへんかな?とストップしないと面白すぎて際限がなくなってしまう感覚がある。
もちろん、期待したほど広がりのないテーマだったり、ある程度全体像や限界?のようなものを感じると飽きてしまうときも多いのだが。

この作業は、好奇心や達成欲や向上心や、
色々なものを満たしてくれるけれど、危険だ。
ものすごく体力、精神力を使っているようだ。
いつか身体がついていかなくなると思うと、、、また辛い。

そのためにウォーキングやヨガや瞑想や、、
頭を空っぽにする時間を意識的に作っているけれど、、、

たぶん根っからの書籍好き、図書館好きのオタクなんだと思う。
気になるとある程度徹底的に調べないと気が済まない…
それにどこの国にいっても、本屋と図書館が一番好きな場所なんだ、多分。
その街のイマと過去が少し見えるし。

最近は、周りの人が休憩サインを送ってくるようになったから、ホントありがたいです。
この週末は天気が良いようだし、完全にオフモードにします。いつもありがとう。

17 May 2012

LADRIO 神保町


都内で安心して長居できるカフェをお探しの方、
神保町のラドリオへどうぞ。
個性溢れるレトロカフェが多い、古本の街、神保町。
おすすめのカフェはいくつかあるけれど。
ウィンナー珈琲の発祥地のここは、流れているフランスシャンソンもいい。
ご飯もおいしいよ。(作る人によって量はさまざまだけど。)

一番すごいのは、店員さん達が毎月発行している、無料のらどりお新聞!
手書きで味があって、内容もゆる〜くていいんだけど、、

裏側をこの線通りに折ると、文庫/新書どちらのブックカバーにもできるように工夫
してありました。さりげない、さりげなすぎる、工夫です。
なんだか満たされるカフェの一つです。

海と山 山と海



昔から薄々気づいてはいたけど、最近確信を持ったことがある。
私は海ガールというより山ガールだ ということ。

アイディアマンで、わくわくすることの上手な友達は、
海に行くとわくわくし、山に行くと退屈するらしい。

どちらかというと、私は山が好き。
木が、森が、好きだからだと思う。
それは、四柱推命で”木族”大樹型だから、かもしれない。
安定しているものが、好きだからかもしれないし、
お花や虫たちが好きだからかも。

たまに 海を見るのも嫌いではないけれど。
でも、落ち着かない気持ちになる時がある。
海の持つ雄大さに吸い込まれそうになって、少し不安な気持ちになるというのかな。
開放感に気分は上がるけど、わくわくし続ける感じはない。

もしかすると 単純に、その友人は海の近くで産まれ、
私は山の近くで産まれたから なのか?

もし選べるなら できるだけ 山が見えるところに住みたい。と思う。
方向音痴だから、山のある街では、山を目印に安心して動くことができるし。

貴方は海の子ですか?山の子ですか?


25 April 2012

Sydney


久しぶりの更新となりました。
 肩の力が抜ける街、シドニーに行ってきました。

外的要因で急にお仕事を休むことになって、
順調すぎたこの一年強に小休止のついた状態で突然向かいました。

シドニーはオーストラリア大陸屈指の大都市。
色々な人種の人が住む。街行く人は皆カジュアル。
自然にも、人にも、スペースが十分にある感じ。
この広い大陸に人口約2000万人のみ、なだけあって、
全てがのびのびしてるように見えました。


今回は、大事な目的がありました。
結婚式にも残念ながら(体調の関係で)参加できなかった友人の赤ちゃんに会いにいくこと!

大学時代から”ストイック仲間”と呼んでいた、相当な努力家の彼女。
彼女らしさは随所に表れて面白く、見ていて飽きません〜
彼女の無理のない子育てを横目に(まず、産まれて数ヶ月の赤ちゃん相手に”この人”扱い。自主性を重んじて一人の個人として育てる姿は、逞しい。そして、美しい。)、
ザ・コボンノウな旦那は日に日に母親らしくなる彼女の変化も隣で嬉しそうに見守っていて。二人はいつ会っても微笑ましいカップルです♪そして赤ちゃんは、目に入れても痛くない!!という位可愛く、おばちゃんはなんかドキドキしてしまいました。


(”そら”のキャンパスには、この街の日常が溢れる。)


”バケーションで来たんだから、何にもしないで、のんびりしていってよ”
と料理を作ってくれるは、車で色々なところへ連れて行ってくれるは、買い物もしてくれるは、デザートや翌日朝のパンまで手作りしてくれるは、、、この上ないVIPサービスで迎えてくれました。良かったんでしょうか??本当に良かったんでしょうか〜??ってくらい何もしないで、ごめんね。お皿洗いはなぜか好きな方で、それをたま〜に手伝う程度で、文字通り羽を伸ばして滞在させてもらいました。

私はオフは本当にオフの人で… 朝からはりきって観光などはあまりしません。
だいたいお昼すぎまで寝ていて、赤ちゃんとゴロゴロして、近くのお散歩に繰り出し、昼寝して、、、そんな感じで…

深呼吸できた良い休日でした。

リフレッシュの先にあったもの。
それは、あまり”無駄な所で闘わなくてもいいんだ”ってことです。

自己主張、つまりYes/ No が言えて、I want / I needが明確に分かっていれば、
英語圏ってほんと過ごしやすいんだった、と改めて思いました。もちろん今回は、大好きなファミリーに会いに行き、何不自由なく過ごさせてもらったからこそ、の感想なのだけれど。。

若干ラテンアメリカに集中的に関わりすぎて、日本を出たら私のモードは完全に変わり、オンになる。身体のどの方面にもセンサーが働く感じ? 
スリ、騙し、脅し、、、色々と出会う人を疑うのが当たり前になっていることを痛感。。悲しいけれど、自己防衛が中南米で生きて行くための最低限のツールであるのは現実だから。(だからってその面倒臭さを上回る程のエネルギーや醍醐味があるのだけれど。それに気をつけさえすれば一度も危険な目に合わずに楽しめる。)

英語圏でも、治安の悪い地域に近づかない。それは当たり前。でもなんとなく、心配のしすぎでない?肩の力入りすぎでない?(もちろん日本のようなぬるま湯環境育ちの私達は気をつけるに超した事はないのだけれど)そんなに構えなくても、リラックスしてバケーションできるところもあるんだった。。と久しぶりの身体感覚が残りました。

私はぐちゃぐちゃと複雑なもの、人間味溢れるものが大好きで、
英語のシンプルさや合理性に、少しつまらなさを感じてきたこの10年でしたが、、一言で言うと、若かったのかもしれません。スリリングな体験や、冒険家の自分を満たすような経験を満喫できるラテンアメリカの世界は、今でも、もちろん大好きで仕方ありません。でも、ちょうどスペイン語を初めて10年の今。なんとなく良い意味で、”安全が保障されている”という安心感や、先進国と言われる国々の整った社会システムの居心地の良さを再発見できた旅でした。


14 January 2012

-手-


倉本聰さんは脚本の天才だと思う。
街のあり方、人とのあり方、ずしんと来る、作品。
街も変わる。人も変わる。その中で今、選択できる数少ない未来、自分+身近な人のこと。
この街に住めて、有り難い…と改めて。
この街を形作る粋な人たちと過ごせる時間をより大切に、噛みしめていきたい。