21 May 2012

" sense of Quiet "(静かなるもの)






アルゼンチン人ピアニスト、カルロス・アギーレのコンサートへ行って来ました。カルロスさんは現代的で洗練されたフォルクローレ(伝統民族音楽)の中心的存在であり、大衆向けという感じではないけれど、人気があって(日本でも2010年の初来日以降コアなファンが沢山いらっしゃる)南米を代表する作曲家です。(ビデオの左側でピアノを弾いている方〜)

私が彼の音楽に初めて出会ったとき、
数年前、”太洋レコード”という神楽坂にある南米専門レコードショップで、
その繊細さと、雄大な景色が浮かぶような旋律の美しさに「なんじゃこりゃ〜!?」となった。そして↑この"pasarero"(過ぎ行くもの)の曲が入った、CREMA(クリーム色)と呼ばれているCDを手に取ったとき、そのアートワークへのこだわりにも度肝を抜かれた。一枚一枚、友人の作家に水彩画で手描きしてもらっていて、一つ一つ手作り。彼のような有名な音楽家になって、どのアルバムにもこのこだわりを貫くのは、なかなかできないんじゃないかな〜部屋に飾るのも可愛いジャケット!ちなみに私のはこちらでした。青い絵の具で描かれた、惑星のかけら。(と思っている)
ところで彼は、ブエノスアイレスから北西400キロに位置する、パラナというパラナ河*のほとりで暮らしている。歌詞からも、「僕はどうも都会は苦手だよ〜」とか「河のそばに住むことは長年の夢だったんだ」とか「ゆったりと流れる大河よ、君が僕のインスピレーションの源だよ」ということが伝わってくる。河がよほど大事な存在らしい。

来日コンサートでお目にかかったカルロスさんは人間味溢れる仕草を沢山する方で、観客をほんわ〜かした気持ちにさせてしまうおじさんだった。観客が拍手をしている間中、「うんうん、うんうん」と何度も何度も首をふって嬉しそうにしている。

ただ勿体なかったのは、彼の英語力…言いたい事たっくさんあっただろうに…事前に言ってくれれば通訳したのに…とコンサート後に彼の音楽を愛する通訳仲間内で悔しがっていました。でも、それも含めてがつがつしてなくて、のんびりしてて、よかったのかも。彼はきっと言葉よりも、音で語る人だから。コンサート前日に出演していたNHKの番組では「エル・ムンド(世界)はあなたにとって何ですか?」という質問に、「CONCIENCIA AMBIENTAL(環境を自覚すること)」と答えており、私達の住む地球は、僕らが思っているよりも素晴らしい世界だと感じる体験をいくつもさせてもらった。だから僕は感受性をフル回転させて、地球の作り出す美しさを捉えて音にし続けたい。そんなことを言っていた。彼はたっくさんの現代アーティストともコラボ作品や公演をしていて、特にこのチリのフランチェスカさんのたおやかな歌声とばっちりだと思うので、お気に入りをここに載せました。音楽は国境を越えること、音楽を通して人と人とを繋ぐこと。そのことを静かに語りかけてくれるカルロス・アギーレは、”静かなる音楽”ブームの火付け役!と尊敬されるだけあるな。+人柄の魅力が、やはりこの繊細な美しい音を紡ぎだすのだな。次回は”静かな音楽”専門のオススメレコードショップをお教えします!お楽しみに!

*パラナ河:海だと勘違いする程、幅広い大河ラ・プラタ河の支流一つ。
支流といってもこちらも相当な大河です。

2 comments:

  1. すてきなピアノと歌声
    こんな風なの生で聴いてみたい!
    でひお誘いください

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  2. > Matsu mama, コメントありがとう。
    半年~一年に一度くらいの頻度で来日コンサートしてるようです。次回は誘いますね!

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