08 November 2011

”金米糖の降るところ”

これは、東京と真逆の、ブエノスアイレスで紡がれた物語です。
日本が冬の時は、夏。日本が夜の時は、朝。同じ地球の、真反対の世界。
アルゼンチンの日系社会で育った姉妹が主人公の、江國香織さんの最新作。
これ、好きだった。読後、随分、余韻に浸った。
江國さんの詩と絵本は大好きだけど、長編小説にそこまで思い入れのなかった私…
取材を手伝ったらしい同僚が貸してくれたから、という理由で読んだ。
南米の混沌を感じたい人に。少し色っぽい気分になりたい人に。
確かな愛って何だろう?少し迷子の人に。是非オススメしたい作品です。
小学館の担当者の方が、相当入れ込んで作られたビデオのリンクを送ってくれたのでシェアします。一人、孤独な時間にそっと見てほしい。このビデオもそんな作品だと思います。
http://bp.shogakukan.co.jp/ekuni/
きっと江國さんも、小学館の方も、ブエノスアイレスに恋したんだなって思う。
私も、この街に恋をするだろうか?その答えは、未だ分からない。

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