”こんばんは~ っらっしゃいね~”
銭湯の持つ独特の雰囲気、好きです。
スーパー銭湯や温泉テーマパークとも一味違う、ホッとする場所だから。
古き良き昭和の名残を感じられるからでしょうか。
たまにレトロな雰囲気が懐かしくなって、(家にお風呂もありますが)
夕飯後に父と散歩がてら銭湯に行くことが結構あります。
10円~30円で売っている紙石鹸やシャンプー。
番台に立っているご主人とのコミュニケーション。
銭湯の中で毎日待ち合わせをするおばちゃん達の背中を洗い合う姿。
なんとなく常連さんで決まっている定位置を察して、おどおど振舞う自分。
黄色い”ケロリン”の桶。そして、正面の壁にババンと描かれているペンキ絵!
いまや2人しかいないという「銭湯絵師」のお一人、中島盛夫さん(65)の絵画パフォーマンスに偶然立ち会えました。貴重すぎる・・
やっぱり銭湯の絵って、富士山なんですね。この絵、素敵でしょう?!
実はこれは中島さんのお弟子さん、お若く可愛らしい田中みずきさんのデビュー作!!
さて、この素晴らしい絵を下絵にして、パフォーマンス、スタートです。
師匠がどんどんペンキを上から重ねていく。
ペンキ筆を壁へ叩きつける臨場感溢れる大きい音。
会場中に充満してくるペンキの匂い。創作の勢いと凄みが伝わってくる。
私は田中さんの絵も好きだったので、勿体無い><!やめて!と思ってしまいましたが、、
師匠は容赦がありません。赤・青・黄・白のたったの4色からさまざまな色を生み出し、
時と筆を重ねる毎に師匠独自の絵に変えていってしまう。
約2時間後、師匠の絵が完成!圧巻の早技でした。
会場は真剣勝負の後の熱気でいっぱいでした。
日頃の職場である銭湯では、足場が必ずしも平らではない為、梯子を安定させるのも大変だそう。
師匠の絵、さすが奥行きがありますね。
「湯船の上に絵があるでしょ。湯船の水と絵の水はつながっていると見てもらえば、広がるでしょ。」と中島さん。
そっか、だから、山と水のコンピを描くのが常なのか。
でも、なんで富士山なんだろう。
庶民文化研究所所長の町田さんに拠れば「日本人にとって入浴というのは体の汚れを落とすだけじゃなくて、心の汚れも落とす”みそぎ”の意味もある」とのこと。日本人の憧れであり、霊山として清められてきた富士の水が湯船とつながっている・・・そんな非日常空間が銭湯の提供していたエンターテインメントの仕掛けだったのか!
私がよく行く銭湯には、(富士山の名残のような)色の薄くなってしまった山の絵と、
(子供用に描かれたのか?)ミッキーマウスが描かれていて、いつも不思議に思っていました。
しかし!そこで立ち上がったのが、銭湯振興会の三名の皆さん!
(一番右が中島師匠。左から二人目が田中さん)
現在は”千代田区銭湯ペンキ絵キャンペーン”活動中だそうです。
銭湯文化の振興、そして 大きな富士山 のペンキ絵の復活!楽しみにしています。
千代田区のお玉湯 と 稲荷湯に新たにペンキ絵設置予定だそうです。
誰か一緒にいきましょ~!!
あっ、女性ね、じゃないと一人でペンキ絵を見てはしゃぐのは寂しいですから!
銭湯良いよね、最近行ってないなァ。
ReplyDeleteテルマエロマエっていう漫画もう読んだ?
銭湯とか温泉についてのギャグ漫画なんだけど、
すっごい真面目に考えられていて、おススメ。笑
nao! コメントありがとう。
ReplyDeleteその漫画知らない!
なおオススメのギャグ漫画なら期待できるなぁ。笑 先日のランチの写真みたよ!
もうすぐだね。暑すぎる日がつづいてるけど
無理しないでね!