18 August 2010

HY - 時をこえ‐



HYの新曲「時をこえ」の制作背景ドキュメンタリーを見ました。
失恋をテーマにした「366日」は大好きなのですが、それ以外あまりよく曲を聞いたことのないグループでした。が、とても強い信念のあるグループなのですね。(今までよく知らず、ごめんなさい)

グループ名は彼らの地元、沖縄のHigashi Yakena のイニシャル。
人気グループとなった今でも、メンバー全員が沖縄在住の地元密着仲良しバンド。

番組を見ていたら、彼らの”等身大さ”に惹きこまれてしまいました・・・

「時をこえ」の歌詞を書いたのはボーカルの仲宗根 泉さん。
おばあちゃんから聞いた、沖縄での戦争体験がテーマの曲です。

「火の粉が雨のように降る」 この一文に沖縄戦の悲惨さを、
「曲がる腰 細い足 おばあが生きてきた証」 に”おばあ”への想いを込めたそうです。

ドキュメンタリーでは、仲宗根さんと”おばあ”の間の自然体の時間が、溢れだしていました。
孫に語る、戦争の体験。沖縄の心。日本の心。
26歳になって、やっとその想いを受け止められるようになった、孫娘。
戦争体験者が少なくなっていく未来を考え、「私がやらなくちゃ」という確信を深めていく彼女。
そんな仲宗根さんの気持ちに共感していくメンバーの動き。
そして、「僕らがやらなくちゃ」へ・・・

地元沖縄で受け継がれてきたエイサーの音と踊り、
ドンドンと 心臓の鼓動のような 太鼓のリズム がとっても印象的な歌です。

歌詞も音楽も素晴らしいですが、
同じ世代の若者の一人としては、彼らのアクション自体に、凄いなあ~と思います。
思っても、なかなか行動に移すのが難しいテーマの一つに「戦争体験を伝える」ことがあると思うので。今も、「時をこえ」全国ツアー真っ只中だそうです。

楽曲のレコーディング中、仲宗根さんが最後まで絶対に曲げなかった提案が
”外国人歌手にバックコーラスを英語で歌ってもらうこと”だったそうです。

これに関しては、メンバー+関係者がはじめ強く反対しましたが、粘り強く自分の想いをまっすぐに伝え、やがて皆が彼女の真意に耳を傾けるようになったそう。

当時の日本だけではなく、当時のアメリカにも ”それなりの理由や背景”というものがあったことを知っている世代の私たち。どの国にも、いつの時代にも、それぞれの家族の絆があり、想いがあることを知っている私たち。 「戦争を知らずに育った私たちだからこそ伝えられるメッセージがある」そう堂々と行動をする姿に、ダイナミックさを感じ、HYに対する印象が変わりました。

今までの楽曲も、これからの楽曲も、もっと聴いてみたくなりました♪♪ 

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