02 July 2010

中南米音楽の日

" Día de la Música Latinoamericana y el caribe "  
中南米音楽の一日。


たっぷりと、一日中、北米・カリブ海の島々・中米・南米の各国の音楽の豊かさに漂う時間。


”音を楽しむ音楽は、もともとは自分の為、
また身近な人々に感情を表現するコミュニケーションの手段だったんだ”と、改めて気が付かされた。今の私の生活ではどこか遠い場所でレコーディングされた音を、ラジカセから聴くことが多い。

もっともっと、楽器に触れたい。
もっともっと、生のビートに揺られて歌いたい。
もっともっと、踊って共鳴したい。

中南米では、今でもそういう宴が多々あるし、そういう空間は彼らの毎日の中で必要不可欠なもので、原動力だったよなあ~と思い出した。


コロンビア・メキシコから奨学金で勉学に励んでいる留学生、Juan とPancho !

弦楽器クアトロの演奏がとっても上手なベネズエラ大使館文化長官、Sr.Maurice Reyna と、
大先輩の通訳、るり子さん。即興で熱いサルサダンスを見せてくれました。


偶然再会した、先輩のヒロミさん、優しく支えてくれてありがとうございました。
再会できて嬉しかった・・・ほんと。 
後輩であり、先輩であるそのちゃん、興奮した長電話に付き合ってくれてありがとう。


中南米の音楽といっても、広大な領域すぎて、どこから手をつけていいか分からない。
それを見事に5時間のレクチャーとしてまとめている、このイベントは凄かった。
各国の専門家はもちろん、第一線で活躍する現役アーティストや、音楽プロデューサー、大使館関係者、日本在住の中南米人etc... たくさんの関係者を招き、盛大な音楽の祭典を創り出していた。

大学の講義で、あれだけエネルギッシュでリアルな雰囲気の授業は初めて。
私の中で欠けていた部分が充電されたようで、もやもやが「スカーーーーーン」と吹っ切れた。

”好き!”に自信を持って、仕事にしてもいいんだ!自分の感覚を信じて賭けてみよう。
この日は、そういうメッセージを出会った全ての方から頂いた気がします。
素晴らしい祭典を主催してくださった、東大の石橋先生と、あの場を共有してくださった皆様に心から感謝しています。 


ボリビアの民族音楽を守り続けるアーティスト、木下さんとの一枚。
ケチュア語の素朴で奥深い歌詞にのせた、
貴方の奏でる、アルマジロの甲羅でできた楽器の旋律に、
涙がとまりませんでした。コンサートの後、たくさんお話できて感激です。

人は、大きな仕事を達成して影響を与えることもできるかもしれないけれど、
個人の生き方そのもので十分他人に影響を与えることができる、そのことを説得力をもって私に示してくださり、留学中や旅先で出会った、音楽と共に生きる人々の姿を、
私の心のアルバムからそっと引き出してくれました。

ずっとずっと無理やり眠らせてしまっていた、この感覚を引き出すことは、あの時、あの場所での、あの音にしか出来なかったと思います。音楽家である貴方がおっしゃった「それでも、人は弦楽器を奏でることよりも、畑を耕すことの方が向いているようにできてる気がする」という含蓄のある言葉が、忘れられません。

まずは、焦らずに、自分を満たすものにたくさん触れることを頑張りたいと思います。

最後に、久しぶりのキャンパスデートを楽しみながら支えてくれた両親、あの場所で出会った二人から産まれたことを誇りに思っているよ。いつもいつもありがとう。




(殆どの踊り子が男性の慣習の中、ペルー山岳部の伝統芸能"Danza de las tijeras"(ハサミ踊り)を継承する女性と。色彩がアジアの国々の衣装とそっくりだよなあ。)

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